My つぶやき

東京の下町で、インコ二羽と暮らしています。

京都の枝垂れ桜

3月23日(金)~25日(日)、トトウリママとPちゃん(2人とも高校の同級生)とともに京都に出かけてきました。予定を立てた時には、桜にはまだ早いけど北野天満宮で毎月25日に開かれる天神市に行ってみよう・・・という目的でした。

23日は午後から「京都御苑の近衛邸の糸桜が咲いているみたいよ」というPちゃん情報をもとに京都御苑に向かいました。途中、梨木神社により、京都三名水の一つ「染井の水」で渇いたのどを潤し、京都御苑内の「京都迎賓館」の前を通ったところ「只今予約なしでも参観いただけます」と係員の方が・・・。そこで参観することにしました。
聚楽の間」以下、作はほぼ人間国宝の方々です。

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「夕映の間」 「比叡月映(ひえいげつえい)」

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「夕映の間」 「愛宕夕照(あたごゆうしょう)」

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「綴織り」という技法で織った織物

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庭園の桜はまだ開きはじめでした。

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「藤の間」 こちらも綴織りの技法で織った織物で、39種類の日本の草花が織り込まれているとのこと。

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格子光天井

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「錦鯉」のなかに2折(鯉の数え方は「折」だそうです)ひれの長い鯉がいました。調べてみると「天皇陛下の鯉」と言われているようです。

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その後、近衛邸に向かいましたが、糸桜は見ごろでとてもきれいでした。

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この日の夕食は、トトウリママが知り合いから紹介された二条城近くの中華屋さんを目指しました。出かける前にトトウリママが予約を試みたのですが、生憎予約はいっぱいということでした。しかし、並べば入れそうということだったので、開店後早めに行こうと頑張って歩き、18時少し過ぎに着いたところ無事入ることができました。
「大鵬」というお店で、お客さんは地元の方がほとんど。そしてリーズナブルな上、本当にどのメニューも美味しかったです。

食事を終えての帰り道、錦市場に寄ってみました。お店は、もう締まっている時間ですが、その閉じられたお店のシャッターに「伊藤若冲」の絵が描かれているのです。

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2016年、若冲の生誕300年を記念して企画されたもののようです。参考


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翌24日(土)、この日は私が行きたいと以前思っていた「醍醐寺」へ。

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醍醐寺は高校の修学旅行、そして2002年両親と共に訪れましたが、いずれも桜の季節ではなかった・・・。

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来る前には期待していなかったけれど、こんなに綺麗に咲いている醍醐の桜を見られて、感激!

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今日の夕方TV朝日のニュースの中で醍醐寺の桜についての特集がありました。
近年秀吉が愛した桜は接ぎ木では子孫を残すことができない程弱りきっていたのだけれど、クローン技術の第一人者の中村健太郎さんという方が、その技術で誕生させたクローン桜の第1号が  ↓  の(手前の)桜のようでした。

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接ぎ木だと、樹齢の古い桜の花は白っぽいものになるのに対し、クローンだと若いピンクの花びらになるそうです。

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三宝院庭園の樹齢六百年以上といわれる名木の松。

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霊宝館のしだれ桜

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仁王門

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五重塔

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雨月茶屋で昼食を頂きました。筍、山菜、美味しかったです。

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午後からは一つ地下鉄にのり小野駅で降り、今年の「そうだ、京都に行こう」キャンペーンのお寺、勧修寺へ。桜はまだ見ごろにはちょっと早かったようです。

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その後、駅の反対側にある小野小町ゆかりの寺である「隨心院」へと向かいましたが、途中に「はねず踊り」と書かれた幟が道路に沿って立っていました。こちらは、桜ではなく遅咲きの梅の「観梅祭」が開催中でした。

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高校時代に覚えた百人一首 「花の色は 移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに」

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あとで知ったのですが、丁度訪問した時間が翌25日に行われる「はねず踊り」の前日に行われる「奉納法会」が開かれる時間だったようです。踊りの前に法要が行われ、はねず踊りの子どもたちも仏前に手を合わせます。

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「はねず踊り」と「今様」も室内で一度だけですが奉納されます。因みにはねずとは、女の子たちが着ている小袖の色の名前で漢字だと「朱華」または「唐棣」で、梅の色、薄紅色を指す言葉だそうです。

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とても鮮やかな襖絵。

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最終日は、初めの京都訪問の目的だった天神市へ。

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みんなそれぞれちょっとずつ気に入ったものと出会えました。しかし兎に角すごい人出で(外人観光客も多い)バスが大混雑でしたよ。

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今回は、嬉しい予想外な出来事がいくつかありました。なかでも一番心に残ったのは、綺麗な青空とピンクの桜の光景でした。