My つぶやき

東京の下町で、インコ二羽と暮らしています。

今と昔のフランスパンのお話

本日午前中、雨ではありましたが用事があり郵便局まで出かけました。
帰りに、最近お気に入りのパン屋さんに寄り、昼食用にパンを購入。
パン屋さんは「ジュリアンベーカリー」というのですが、もともと亀戸中央通り商店街で営業されていて、今年(2021年)4月に明治通り沿いの商店街へ移転されたのだそう。

私は、中央通り商店街には殆ど足を踏み入れないので知りませんでしたが、なんでもジュリアンベーカリーは、1982年にオーナー・小谷謙次さんがハワイでオープンさせた店舗で、その後日本に戻り亀戸でオープンさせたとのことです。

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本日買ってきた、丸型のフランスパン(ブール)は焼き立てで、かなり良い匂いを漂わせていたので、帰宅後すぐに一切れ食べてしまいました。外はパリッと中はモッチリ、小麦の良い香りがして久しぶりに「美味しい!」と思いました。

そして、フランスパンを嚙みながら、50年ほど前に初めて食べた美味しいフランスパンのことを思い出しました。

当時私は、八重洲2丁目にあった損害保険会社に勤めはじめたばかりでしたが、ある冬の寒い日、私の母と同い年の上司(女性)から、「美味しいビーフシチューのお店があるから」と誘っていただきました。
連れて行ってもらったお店は、地下鉄「表参道」からすぐ近くの青山アンデルセンというパン屋さんでした。

2階のカウンター席で頂いたビーフシチューは美味しかったのですが、私は、それよりもフランスパンの美味しさに感激しました。

その後も、友人たちと時々青山アンデルセンに行き、卵サンド(サンドイッチといってもフランスパンのオープンサンド)やハムサンド(ハムがこれまた当時食べたことのない美味しいハムでした)を食べたものです。
「青山アンデルセン」は、1970(昭和45)年にオープンし、その後、1985年に、表参道交差点そばに移転し、地下1階・地上3階となったのですが、私がよく行ったのは、こじんまりとした開業当時のお店のほうでした。

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最近では、もっぱら伊勢丹新宿店地下の青山アンデルセンで時々購入するくらいで、表参道のお店には全く行かなくなっていましたが、数年前(正しくは2017年7月31日)に、青山アンデルセン東京メトロ表参道駅の改良に伴う改修工事の為に閉店するというニュースを聞いたときにはちょっと寂しい感じがしました。
そして、そういえば、私が行っていた頃は青山通りを挟んだ青山アンデルセンの向かい側には、やはり美味しいフランスパンで有名な「DONQ」のお店もあったよなぁ・・・と、昔を懐かしく思う気持ちになりました。
もうあれから50年近くが経ったのですね。